
大事に靴箱にしまっていたスニーカーが、ボロボロになる現象をご存じですか?
特にソール部分は、見るも無残なほど崩れてしまうことがあります。
私も経験がありますが、初めて見たときは呆気にとられました。
この現象の名前は「加水分解」。
この記事では、スニーカーの加水分解とはどんな現象なのか、防ぐ方法やなってしまった後の対処法まで紹介しています。
大事にしまっていたスニーカーが加水分解でボロボロに

先日Xを見ていたら、大事にしまっていたエアマックスのソールがボロボロになってしまったという投稿が流れてきました。
この投稿には多くの反応があり、加水分解って今でもこんなに関心があるんだと少し意外に感じました。
というのも、私自身も昔、同じような経験をしたことがあるからです。
大学時代、私は少し登山やトレッキングをしていました。
社会人になってからはすっかり遠ざかっていたのですが、当時の友人に誘われ、久しぶりにトレッキングへ行くことになりました。
日帰りの低山だったので、前日の夜に一応必要なものを準備。4〜5年ほど履いていなかったMERRELL(メレル)のトレッキングシューズも下駄箱から出しました。
ところが、ソール部分になんとなく違和感が…。
気になって触ってみると、まるでビスケットのようにボロボロと崩れていったんです。
トレッキングシューズはその一足しか持っていなく買う時間もないため、結局翌日には手持ちの中で一番丈夫そうなランニングシューズで行くことになりました。
その後、なぜ履いていなかった靴がボロボロになったのか気になって調べ、そこで初めてこの現象が「加水分解」だと知ったのです。
それ以来、私の中では昔の靴に使われていた素材で起こりやすい現象というイメージがありました。
ところが今回の投稿を見て、今でもこれだけ関心があることを知り、改めてスニーカーの加水分解について調べてみることにしました。
すべてのスニーカーが加水分解するの?

ここまで読むと、今持っているスニーカーも何年かすれば加水分解してボロボロになるの?と心配になるかもしれません。
結論からいうと、すべてのスニーカーが同じように加水分解するわけではありません。
大きな違いは、ソールに使われている素材です。
消費者庁の資料でも、靴底に使われるポリウレタンは、空気中の湿気などの水分によって時間とともに加水分解し、劣化・変質・破損する場合があると注意喚起されています。
しかも、たくさん履いたから起こるものではありません。
使用回数に関係なく、未使用のまま長期間保管していた場合でも加水分解は起こります。
大切にしまっておけば長持ちするとは限らないのが、加水分解の厄介なところです。
また、高温多湿の環境で起こりやすいという点では、スニーカーのカビとも似ています。
ただし、加水分解とカビはまったく別のものです。
カビは菌が繁殖することで起こりますが、加水分解はポリウレタンなどの素材が水分と反応して劣化する現象です。
どちらも湿気を避けて保管することが大切なので、長期間履かないスニーカーは特に注意したほうがいいでしょう。
加水分解しないスニーカーとしやすいスニーカーの違い
では、なぜ加水分解する可能性があるポリウレタンを、わざわざスニーカーに使うのでしょうか。
ポリウレタンは加水分解という弱点がある一方で、弾力性があり、機械的強度や耐摩耗性にも優れた素材です。
特に耐摩耗性が高く、削れにくいうえに幅広い硬さに調整できるなど、靴底に使う素材として多くのメリットがあります。
また、ポリウレタンにも種類があり、それぞれ得意な環境が異なります。
エステル系は水分による加水分解が起こりやすい反面、機械的強度や耐摩耗性、耐油性に優れています。
一方のエーテル系は、エステル系ほど機械的強度や耐摩耗性は高くないものの、水や湿気に強く、加水分解しにくいのが特徴です。
冒頭で紹介したXの加水分解したスニーカーは、1997年に登場したナイキのAir Max 97 Silver Bulletとみられます。
Air Max 97は、ナイキで初めてかかとからつま先まで続くフルレングスのビジブルAirを採用したモデルです。
当時は、このAirユニットをフォームで支える構造が使われていました。
投稿されている写真をじっくり見てみると、黒いラバーのアウトソールやAirユニットはある程度形を残しているのに、その周囲のフォーム部分はビスケットのようにボロボロに崩れています。
まさに私がMERRELLのトレッキングシューズで経験したのとよく似た状態です。
ただし、昔のスニーカーでこうした加水分解が起きているからといって、現在のスニーカーも同じようにボロボロになるとは限りません。
現在では、加水分解しにくいEVA(エチレン酢酸ビニル)など、ポリウレタンとは異なる素材もミッドソールに広く使われています。
さらに、ポリウレタン自体も改良されており、耐加水分解性を高めたものも靴の素材として使われるようになりました。
※これらの情報は、東京都「革と革製品についての靴底のポリウレタン」などを参考にしています。
つまり、加水分解するかどうかは、単純にスニーカーが古いか新しいかだけでは決まりません。
ポリウレタンでも種類によって水分への強さが違い、EVAなど別の素材が使われているスニーカーもあります。
加水分解しやすいかどうかは、ソールにどんな素材が使われているかによって変わるのです。
スニーカーは何年くらいで加水分解する?
では、加水分解する可能性のあるポリウレタンを使ったスニーカーは、何年くらいでボロボロになるのでしょうか。
一つの目安とされているのが、製造から3〜5年程度です。
ニューバランス公式のよくある質問では、ミッドソールに使われるポリウレタン素材について、製造から3〜5年が寿命の目安と案内しています。
ここで注意したいのは、買ってから3〜5年ではなく、製造されてからという点です。
また、3〜5年経ったら必ず加水分解するという意味でもありません。
素材の種類や品質、湿度や温度などの保管環境によって、劣化の進み方は変わります。
消費者庁も、高温・多湿の場所での使用や保管を避け、長期間保管していた靴は履く前に異常がないか確認するよう注意を呼びかけています。
そう考えると、私のMERRELLのトレッキングシューズが4〜5年ほど履かずに下駄箱へしまっている間にボロボロになったのも、特別珍しいことではなかったのでしょう。
では、こうした加水分解をできるだけ防ぎ、スニーカーを長持ちさせるにはどうすればいいのでしょうか。
スニーカーの加水分解を防ぐ方法を3つ紹介

大切なスニーカーが加水分解でボロボロになるのは、できるだけ避けたいものです。
では、長期間履かないスニーカーはどのように保管すればいいのでしょうか。
基本になるのは湿気を避けることですが、さらに空気中の水分から遠ざけるため、真空パックや専用フィルムを使って保管する方法もあります。
もっと手軽に、家庭用ラップで代用している人もいます。
ここでは、加水分解をできるだけ遅らせる3つの保管方法を紹介します。
湿気を避けて保管する
加水分解をできるだけ遅らせるために、まず気をつけたいのが湿気です。
ポリウレタンは空気中の湿気などの水分によって加水分解するため、高温多湿の場所で長期間保管するのは避けたほうがいいでしょう。
前述した消費者庁の資料でも、高温・多湿の場所での使用や保管を避けるよう注意喚起しています。
また、履いた直後のスニーカーには汗などの湿気が残っています。
そのまま箱や下駄箱にしまうのではなく、汚れを落として風通しの良い日陰で十分に乾燥させてから収納するのが基本です。
長期間保管するなら、乾燥剤を一緒に入れたり、下駄箱に湿気がこもらないよう換気したりするのもいいでしょう。
私がトレッキングシューズを長期間しまっていたのも下駄箱でした。
今思えば、履かないからとそのまま何年も放置するのではなく、もう少し湿気を意識して保管しておけばよかったと思います。
真空パックで空気を遮断して加水分解を防ぐ
スニーカーの加水分解対策として、真空パックなどで空気を遮断して保管する方法もよく知られています。
空気中の水分も加水分解の原因になるため、できるだけ外気と触れない状態にして保管しようという方法です。
調べてみると、スニーカー専用のKicksWrap(キックスラップ)という熱収縮フィルムも販売されています。
OCEANSがスニーカークリーニング専門店「スニーカーアトランダム」に取材した記事では、KicksWrapでスニーカーを包んで空気を抜き、ドライヤーの温風でフィルムを収縮させて密着させる方法が紹介されています。

こうした保管方法はスニーカー好きやコレクターの間では以前から知られており、Xでも実使用バッシュやサイン入りシューズなど、大切な一足の長期保管に勧める投稿が見つかります。
ただし、空気を遮断しても加水分解を完全に止められるわけではありません。
湿気との接触を減らして、劣化を遅らせる方法の一つと考えておくのがよさそうです。
スニーカーの加水分解対策は家庭用ラップでも代用できる?
専用フィルムまで用意するのはちょっと大げさ、という人もいるでしょう。
そんな場合は、家庭にある食品用ラップでスニーカーを包んで保管する方法もあります。
やり方は、スニーカーの汚れを落として十分に乾燥させたあと、つま先からかかとまで靴全体をラップで包み、できるだけ隙間ができないよう何周か巻くだけです。
真空パックのように中の空気を抜くことはできませんが、そのまま下駄箱や箱に入れておくより、外気や空気中の湿気と触れにくい状態にできます。
実際、スニーカー好きの間では、専用フィルムを使わず家庭用ラップで保管する方法も以前から行われています。
20年は少し大げさな気もしますが、家庭用ラップで長期間保管している人もいるようです。
ただし、ラップを巻く前にスニーカーを十分に乾燥させることは忘れないでください。
湿ったまま包んでしまうと、中に水分を閉じ込め逆効果になってしまいます。
加水分解防止に防水スプレーが有効という都市伝説は本当?

スニーカーの加水分解について調べていると、防水スプレーをかけておくと加水分解を防げるという、信憑性に乏しい都市伝説のような話が出てきます。
私も最初は、本当にそんな効果があるの?と半信半疑でした。
加水分解は水分が原因なので、理屈としてはわからなくもありません。
そこで、防水スプレーは本当に加水分解対策になるのか調べてみました。
そもそも加水分解防止スプレーという専用品は存在しない
「加水分解 防止スプレー」で検索すると、さまざまな防水スプレーが出てきます。
そのため、加水分解を防ぐための専用スプレーが販売されているようにも見えます。
しかし実際に調べてみると、今回確認した範囲では、スニーカーのポリウレタン製ソールの加水分解防止を目的に作られた専用スプレーは見つかりませんでした。
また、「加水分解 シリコン スプレー」と検索する人も多いようですが、これもシリコーン系の防水スプレーを使って水分との接触を減らし、加水分解を防ごうという考え方です。
つまり、「加水分解防止スプレー」という特別な商品があるわけではなく、一般的な防水スプレーを加水分解対策として使う方法が広まっているようです。
防水スプレーで水分との接触を減らせば加水分解対策になる
前述したように、スニーカーのソールなどに使われるポリウレタンは、水や空気中の湿気などの水分によって加水分解します。
消費者庁の資料でも、ポリウレタンは使用回数に関係なく、未使用で長期間保管していた場合でも、空気中に含まれる湿気などの水分によって加水分解すると注意喚起されています。
では、防水スプレーで水分との接触を減らすことは、本当に加水分解対策になるのでしょうか。
調べてみると、靴メーカーのAKAISHIでは、ポリウレタン製品の加水分解対策として、濡れた靴をしっかり乾かすことなどに加えて、湿気対策として防水スプレーをこまめに塗布することを実際に勧めています。
つまり、防水スプレーそのものに加水分解を止める特別な効果があるわけではなく、原因となる水分との接触を減らすための対策の一つということなのでしょう。
もちろん、防水スプレーをかけておけば加水分解を完全に防げるわけではありません。
先ほど紹介した乾燥剤や真空パック、家庭用ラップなどと同じように、できるだけ湿気からスニーカーを遠ざける方法の一つとして取り入れるのがよさそうです。
私自身も、スニーカーを汚れから守り、できるだけ長持ちさせるために普段から防水スプレーを使っています。
今回調べてみて、雨や汚れを防ぐだけでなく、加水分解につながる湿気対策の一つにもなることを知りました。
防水スプレーの効果やデメリット、正しい使い方については、実際に使っているアメダスを例にこちらの記事で詳しく紹介しています。

加水分解したスニーカーは捨てるしかない?

普通に考えれば、加水分解してボロボロになったスニーカーは捨てるしかありません。
しかし、お気に入りだったスニーカーを自分で修理したり、専門業者に頼んだりして復活させる方法はあるのでしょうか。
調べてみると、大きく2つの方法があることがわかりました。
スニーカーの加水分解は自分で修理できる?
自分で修理できるかどうかは、ソールがどこまで劣化しているかによって変わります。
ソールそのものがまだ使える状態で、接着部分が剥がれているだけなら、古い接着剤を取り除き、シューグーなどの靴用接着剤で付け直すことができます。

しかし、完全に加水分解してポリウレタンそのものがボロボロになっている場合は、接着剤で付け直すことはできません。
私のMERRELLのトレッキングシューズも、接着部分が剥がれたのではなく、ソールそのものが劣化しており、触っただけでビスケットのように崩れていきました。
ここまで劣化すると元のソールを修復することはできませんが、劣化したソールを取り除き、新しいソールに交換する方法ならあります。
実際にAmazonなどでは、自分で靴底の形に合わせてカットして貼り付ける交換用のラバーソールが販売されています。
商品自体も1,000円かからず、ソールの形も波型やタイヤ型などあり、色の種類も選べます。
レビューを見ると、オニツカタイガーやニューバランスなどのスニーカーを自分で補修している人もいました。
靴底の形に合わせてラバーソールをカットし、シューグーなどの接着剤で貼り付けることで、自分でソールを交換することも可能です。
難易度は高そうですが、処分したくないスニーカーなら、ダメ元で試してみる価値はありそうです。
自分で直せない場合は専門業者にソール交換を依頼できる
自分で修理できない場合は、靴修理の専門業者にソール交換を依頼する方法があります。
たとえば、駅構内や駅ビルなどでも見かける靴修理店「ミスターミニット」では、加水分解したadidasのスニーカーを実際に修理した事例が紹介されています。

この事例では、劣化した靴底を取り外し、ミッドソールとアウトソールを交換しています。
修理料金は、オールソール13,200円、ミッドソール追加3,300円、サイドテープ修理3,300円で、合計19,800円です。
一般的なスニーカーなら、2万円近い費用をかけて修理するより、新しいものへ買い替えたほうが現実的でしょう。
さらに、限定モデルや古いスニーカーの場合は、お金をかければ元通りになるという問題でもありません。
同じ純正ソールが手に入らなければ、別のスニーカーからソールを移植したり、代わりのソールを加工して取り付けたりすることになります。
再び履ける状態にできたとしても、購入時と同じ状態には戻らず、オリジナルとしての価値も下がってしまいます。
つまり、加水分解してしまってから完全に復活させる方法はありません。
だからこそ、大切なスニーカーほど、加水分解してから修理方法を探すのではなく、できるだけ加水分解させないことが重要です。
長期間履かずに保管する場合は、湿気を避けるなど、先ほど紹介した保管方法をしっかり行っておきましょう。
スニーカーの加水分解に関するよくある質問(FAQ)

スニーカーの加水分解については、まだ気になることもあると思います。
ここでは、加水分解に関する一般的な疑問や、本文で触れなかったことをQ&A形式でまとめました。
スニーカーは何年で加水分解しますか?
ポリウレタンを使ったスニーカーの場合、製造から3〜5年程度が一つの目安です。
ただし、素材の種類や保管環境によって劣化の早さは変わり、高温多湿の場所では加水分解が進みやすくなります。
買ってからではなく、製造されてからの年数である点にも注意が必要です。
履いていないスニーカーでも加水分解しますか?
はい。履いていなくても加水分解は起こります。
ポリウレタンは空気中の湿気などの水分によって劣化するため、箱や下駄箱に入れたまま長期間保管しているスニーカーでも加水分解は進みます。
長期間履いていなかったスニーカーは、久しぶりに履く前にソールが剥がれたり、ひび割れたりしていないか確認したほうがいいでしょう。
加水分解しないスニーカーはありますか?
はい、あります。
加水分解しやすいポリウレタンではなく、EVAやラバー(ゴム)をソールに使ったスニーカーなら、この記事で紹介しているようなポリウレタンの加水分解は起こりません。
ただし、EVAやラバーにも寿命はあり、長期間使えば硬くなったり、ひび割れたり、すり減ったりと別の経年劣化は起こります。
加水分解しやすいスニーカーやブランドはありますか?
ブランドというより、ソールに使われている素材や年代によって加水分解しやすさが変わります。
特に1990年代〜2000年代のレトロハイテクスニーカーには、ミッドソールにポリウレタンを使ったモデルが多くあり、古いAir MaxやAir Jordanなどの加水分解がよく知られています。
一方、同じブランドでもラバーを使っていたり、最近ではEVAなどを使ったモデルが多くあるため、ナイキだから、ニューバランスだから加水分解しやすいというわけではありません。
ナイキのスニーカーは何年で加水分解しますか?
昔のAir Max 95や97、Air Jordanの一部など、ポリウレタン製ミッドソールを使ったモデルは加水分解する可能性があります。
ポリウレタン製ミッドソールは製造から3〜5年程度が寿命の一つの目安とされていますが、素材や保管環境によって劣化する時期は大きく変わります。
特に高温多湿の場所で箱に入れたまま長期間保管すると、履いていなくても加水分解が進むことがあります。
一方、Air Force 1やDunkなどはソールの素材や構造が異なるため、すべてのナイキが同じように加水分解するわけではありません。
ニューバランスやサロモンのスニーカーも加水分解しますか?
ニューバランスやサロモンでも、加水分解する素材を使ったモデルなら起こります。
ニューバランス公式のよくある質問では、ポリウレタン製ミッドソールについて製造から3〜5年を寿命の目安とされています。
メーカーだけで判断せず、モデルごとに使われているソールの素材を確認する必要があります。
加水分解するとスニーカーはどうなりますか?
加水分解が進むと、ソールの剥がれやひび割れ、ベタつきなどが起こります。
さらに劣化するとソールそのものがもろくなり、歩いている途中や触っただけでビスケットのようにボロボロと崩れることもあります。
加水分解したスニーカーの見分け方や前兆はありますか?
ソールの剥がれやひび割れ、ベタつき、変色などが主な前兆です。
見た目では問題がなくても内部で劣化が進んでいる場合があるため、何年も履かずに保管していたスニーカーは、履く前にソールを押したり曲げたりして異常がないか確認しましょう。
加水分解したスニーカーは直せますか?
接着部分が剥がれただけでソール自体が劣化していなければ、シューグーなどの靴用接着剤で付け直せます。
ソールそのものがボロボロに加水分解している場合は元のソールを直せませんが、市販の交換用ソールをカットして自分で貼り替える方法があります。
自分での交換が難しければ、靴修理の専門業者にソール交換を依頼することも可能です。
加水分解したスニーカーはどうすればいいですか?
まず、接着部分が剥がれただけなのか、ソールそのものが加水分解しているのかを確認します。
剥がれだけなら接着剤で補修できますが、ソールがボロボロに崩れている場合は元に戻せません。
その場合は処分するか、残したいスニーカーなら市販の交換用ソールを使って自分で交換する、または専門業者にソール交換を依頼する方法があります。
私の場合、長期間下駄箱にしまっていたスニーカーでは、加水分解だけでなく黄ばみが出ていたこともあります。
黄ばみについては、自分で白く戻した方法をこちらの記事で紹介しています。

まとめ
ここまで、スニーカーの加水分解について詳しく紹介してきました。
加水分解は、たくさん履いたから起こるものではありません。ポリウレタンは空気中の湿気などの水分によって劣化するため、履かずに長期間しまっていたスニーカーでも起こります。
しかも、一度ソールそのものがボロボロに加水分解してしまうと、接着剤で元に戻すことはできません。ソール交換で再び履けるようにする方法はあっても、購入時と同じ状態に戻せるわけではありません。
だからこそ、大切なスニーカーは加水分解してから修理するのではなく、できるだけ加水分解させないことが重要です。
高温多湿を避け、長期間履かない場合は湿気をできるだけ遠ざけるなど、普段の保管方法を工夫して、お気に入りのスニーカーをできるだけ長持ちさせましょう。


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