
お礼のお菓子を渡すとき、「ささやかですが」という言葉を添えてもいいのか迷うことはありませんか?
特に、上司や目上の人に渡す場合は、失礼な印象を与えないか気になるものです。
また、「ささやかですが」の後にどんな言葉を続ければいいのかも悩みます。
さらに、「つまらないものですが」とはどう違うのかも知っておきたいところです。
この記事では、「ささやかですが」の意味や目上の人への使い方、お菓子を渡す際の例文、言い換え表現や注意したい言葉について紹介します。
「ささやかですが」の意味とは?目上の人に使っても失礼ではない?

「ささやかですが」は、ちょっとしたお礼や贈り物を渡すときによく使われる言葉です。
ただし、上司や目上の人に使っても失礼にならないのか、どの程度の贈り物に適しているのか、迷うこともあります。
まずは、次の3つのポイントを確認しておきましょう。
- 「ささやかですが」の意味と使い方
- 上司や目上の人に使っても失礼にならない理由
- ちょっとしたお菓子を渡すときに適している理由
「ささやかですが」の言葉の意味や使い方を知っておけば、相手に失礼ではないかと迷わず、感謝の気持ちを伝えやすくなります。
「ささやかですが」は小さなものを控えめに差し出すときの言葉
「ささやか」には、規模が小さいことや、目立たず控えめであることを表す意味があります。
贈り物を渡す際の「ささやかですが」は、品物を大げさに見せず、控えめな気持ちで差し出す表現です。
例えば、仕事でお世話になった人にお礼のお菓子を渡すときや、友人にちょっとしたプレゼントを贈るときなどに使えます。
ここで大切なのは、贈り物の値段が安いことを伝える言葉ではないという点です。
「ささやかですが」には、贈り物を控えめに表現しながら、相手への感謝や心遣いを伝える役割があります。
「ささやかですが」を上司や目上の人に使っても失礼にならない理由
「ささやかですが」は、上司や目上の人に対しても使える表現です。
自分が用意した贈り物を控えめに表現する言葉であり、相手を見下したり、敬意を欠いたりする意味はありません。
むしろ、自分の贈り物を必要以上に立派なものとして扱わない、謙虚な姿勢を示せます。
ただし、「ささやかですが」は品物を控えめに言う謙遜の言葉で、相手を高める尊敬語ではありません。
目上の人に使う場合は、前後の言葉遣いを丁寧にし、感謝やお礼の気持ちが伝わるようにすることが大切です。
また、仕事でお世話になった相手なら、品物を渡すことだけを目的にせず、何に対するお礼なのかを明確にする必要があります。
言葉の丁寧さだけでなく、相手との関係や贈る目的に合った伝え方を意識しましょう。
ちょっとしたお菓子にこそ「ささやかですが」が合う
「ささやかですが」は、職場で配るお菓子など、相手に気を遣わせたくない贈り物にも使いやすい表現です。
例えば、仕事を手伝ってくれた同僚や、お世話になった上司に、感謝の気持ちを込めてお菓子を渡す場面です。
高価な贈り物ではなくても、ちょっとしたお礼の品なら、相手に気を遣わせずに感謝を伝えられます。
また、個包装のお菓子なら複数人で分けやすく、職場でも受け取ってもらいやすいのが利点です。
反対に、数万円もするような高価な品に「ささやかですが」と添えると、かえって嫌味に聞こえることがあります。
その点、1,000円ほどのお菓子なら、ささやかと言っても大げさにならず、品物に合った控えめな言い方になります。
安っぽく聞こえると心配する必要はなく、ちょっとしたお菓子だからこそ自然に使える言葉です。
「ささやかですが」を使った例文|お礼のお菓子を渡すときの言い方

「ささやかですが」は、感謝を伝えるときや、相手にお菓子を勧めるときなど、さまざまな場面で使えます。
ただし、上司に直接渡す場合と、部署の皆さんに食べてもらう場合では、適した言い方が少し異なります。
ここでは、次の3つの場面に分けて例文を紹介します。
- 感謝の気持ちを込めてお菓子を渡すとき
- 上司や目上の人に直接手渡すとき
- 部署の皆さんにお菓子を分けてもらうとき
同じ「ささやかですが」でも、相手との関係や渡し方に合わせて言葉を選ぶと、より自然に感謝を伝えられます。
お礼を伝えるなら「ささやかですが、感謝の気持ちです」
仕事を手伝ってもらったり、日頃からお世話になっていたりする相手には、まず感謝の気持ちを伝えることが大切です。
「ささやかですが、感謝の気持ちです」は、贈り物にお礼の意味を込めていることが伝わる表現です。
口頭で渡す場合だけでなく、一筆箋にメッセージを添える場合にも使えます。
- 口頭で手渡すときの例文
「先日はイベントの準備を手伝っていただき、ありがとうございました。ささやかですが、感謝の気持ちです。」 - 一筆箋に書くときの例文
「〇〇課長 先日はお忙しいなか、イベントの準備にご協力いただきありがとうございました。おかげさまで無事に終えることができました。ささやかですが、お礼の気持ちです。」 - 親しい同僚に渡すときの例文
「この前は手伝ってくれて本当に助かりました。ささやかですが、感謝の気持ちを込めて選んだので、よかったらどうぞ。」
口頭で渡す場合は、何に対するお礼なのかを簡潔に伝えると自然です。
一筆箋では、お世話になった内容を少し詳しく書くことで、感謝の気持ちがより伝わります。
また、親しい同僚には、かしこまった言葉よりも普段の話し方に近い表現を選ぶと、堅苦しい印象を与えずに済みます。
上司に手渡すときは「ささやかですが、お召し上がりください」
上司や目上の人にお菓子を手渡す場合は、感謝の言葉に「お召し上がりください」を添えると丁寧です。
「召し上がる」は「食べる」の尊敬語で、「お召し上がりください」は相手に食べてもらうことを敬意を込めて伝える表現です。
ただし、職場での関係性によっては、少しやわらかい言い方の方が自然な場合もあります。
- 改まって渡すとき
「〇〇課長、先日はご協力いただきありがとうございました。ささやかですが、どうぞお召し上がりください。」 - 少しやわらかく渡すとき
「先日はありがとうございました。ささやかですが、よろしければ召し上がってください。」 - 日頃のお礼として渡すとき
「いつもありがとうございます。ささやかですが、お礼にお菓子を用意しました。よろしければお召し上がりください。」
「お召し上がりください」と「召し上がってください」は、どちらも目上の人に使える丁寧な表現です。
前者はより改まった印象があり、後者は少しやわらかく聞こえます。
また、「よろしければ」を添えると、相手の都合や好みに配慮した言い方になります。
部署全員へのお礼なら「皆さんで召し上がってください」
職場では、お世話になった部署にお菓子をまとめて渡すこともあります。
その場合は、受け取る人だけでなく、部署の皆さんへのお礼であることが伝わる言葉を添えると親切です。
「皆さんで召し上がってください」なら、複数人で分けて食べてもらいたいという意図も自然に伝わります。
- 部署の代表者に手渡すとき
「営業部の皆さんには大変お世話になりました。ささやかですが、皆さんで召し上がってください。」 - お菓子にメモを添えるとき
「先日はイベントの準備にご協力いただき、ありがとうございました。ささやかですが、皆さんで召し上がってください。〇〇部 〇〇」 - 気心の知れた部署に渡すとき
「この前は手伝ってもらってありがとうございました。ささやかですが、皆さんでどうぞ。」 - 部署全体の協力に感謝するとき
「皆さんのおかげで無事にイベントを終えることができました。ささやかですが、お礼のお菓子です。よろしければ皆さんで召し上がってください。」
部署の代表者に渡す場合は、最初に部署全体への感謝を伝えておくと、誰に向けたお菓子なのかが明確になります。
また、メモを添える場合は、差出人の名前と所属を書いておくと、受け取った人にもお礼の気持ちが伝わります。
複数人への贈り物では、個包装で分けやすいお菓子を選び、人数に合った量を用意しておくことも大切です。
部署の皆さんへのお礼には、一人ずつ分けやすい個包装のお菓子が便利です。
1,000円前後で買える、職場への差し入れにぴったりなお菓子はこちらの記事で紹介しています。

「ささやかですが」の言い換えは?お礼に使える3つの表現

「ささやかですが」以外にも、お礼の品を渡すときに使える表現があります。
相手との関係や贈る品物に合わせて、次の3つを使い分けると自然です。
- 「心ばかりですが」|目上の人に丁寧に伝えたいとき
- 「ほんの気持ちです」|親しい相手に気軽に渡したいとき
- 「お口に合えば幸いです」|お菓子を贈るとき
それぞれ言葉の意味や相手に与える印象が異なるため、使い方を理解しておくことが重要です。
目上の人には「心ばかりですが」で丁寧に伝える
「心ばかりですが」は、贈り物に込めた気持ちを控えめに表す言葉です。
「ささやかですが」が品物の規模や内容を控えめに表現するのに対し、「心ばかりですが」は相手への感謝や心遣いに重点を置いています。
丁寧で落ち着いた印象があり、上司や取引先など、改まった相手へのお礼にも適しています。
また、上司に対しても「ささやかですが」は失礼にはなりませんが、より改まった気持ちを伝えたいときは「心ばかりですが」を選ぶのも一つの方法です。
- 上司にお礼のお菓子を渡すとき
「先日はお忙しいなか、ご協力いただきありがとうございました。心ばかりですが、お礼の品です。」 - 取引先に手土産を渡すとき
「いつもお世話になっております。心ばかりですが、皆さまで召し上がっていただければ幸いです。」 - 一筆箋に添えるとき
「このたびは大変お世話になりました。心ばかりの品ではございますが、感謝の気持ちを込めてお贈りします。」
「心ばかりですが」は口頭だけでなく、お礼状や贈り物に添えるメッセージにも使えます。
また、「心ばかりの品」という形にすれば、贈り物そのものを指す言葉になります。
ただし、親しい同僚へのちょっとした差し入れでは、少しかしこまった印象になるため、相手との関係に合わせて選ぶことが大切です。
親しい相手には「ほんの気持ちです」が自然
「ほんの気持ちです」は、大げさなお礼ではなく、ちょっとした感謝を伝えたいときに使う言葉です。
「ささやかですが」よりも日常会話になじみやすく、同僚や友人など、普段から親しくしている相手に向いています。
相手に気を遣わせず、お礼のお菓子を気軽に受け取ってもらいたいときにも使いやすい表現です。
- 仕事を手伝ってくれた同僚に渡すとき
「この前は手伝ってくれてありがとう。本当に助かったよ。ほんの気持ちだけど、よかったら食べてね。」 - 日頃のお礼として渡すとき
「いつもありがとう。ほんの気持ちですが、お菓子を用意しました。」 - ちょっとしたお礼を渡すとき
「この前はありがとう。ほんの気持ちなので、気軽に受け取ってね。」
親しい相手には「ほんの気持ちだけど」、少し丁寧に伝えたい場合は「ほんの気持ちですが」と使い分けられます。
目上の人に使っても失礼ではありませんが、改まったお礼では「心ばかりですが」の方が落ち着いた印象を与えます。
「ほんの気持ちです」は、普段の話し方にも合わせやすく、職場でのちょっとしたお礼に使いやすい表現です。
お菓子を渡すなら「お口に合えば幸いです」もおすすめ
「お口に合えば幸いです」は、食べ物や飲み物を贈る際に、相手の好みに合うことを願う表現です。
「ささやかですが」のように贈り物を控えめに表す言葉ではなく、おいしく食べてもらいたいという気遣いを伝えます。
厳密には言い換えではありませんが、お礼のお菓子を渡すときに使える表現です。
- 上司にお菓子を渡すとき
「先日はありがとうございました。お礼にお菓子を用意しました。お口に合えば幸いです。」 - 部署の皆さんへのお礼に添えるとき
「先日はご協力いただき、ありがとうございました。皆さんへのお礼にお菓子を用意しました。お口に合えば幸いです。」 - 「ささやかですが」と組み合わせるとき
「ささやかですが、感謝の気持ちを込めてお菓子を選びました。お口に合えば幸いです。」
「お口に合えば幸いです」は、上司や取引先など、丁寧に気持ちを伝えたい相手に向いています。
親しい同僚に対しては「お口に合うとうれしいです」「よかったら食べてね」と言い換えると、堅苦しくなりません。
また、食べ物や飲み物以外の贈り物には適していないため、渡す品物に合わせて使い分けましょう。
「ささやかですが」以外にも、贈り物やお礼に使える言葉はたくさんあります。
プレゼントの言い換えや、ビジネスでも使える丁寧な表現は、こちらの記事で紹介しています。

一方で、お礼のお菓子を渡すときには、昔からよく使われていても、受け取り方によっては誤解を招きやすい言い方もあるので、次で確認しておきましょう。
お礼のお菓子を渡すときに注意したい表現

お礼のお菓子を渡す際には、感謝の気持ちを伝えようとして、必要以上にへりくだった言い方をしてしまうことがあります。
特に、昔から使われている謙遜の言葉や、似た意味の表現を重ねる場合には注意が必要です。
- 「つまらないものですが」を避けたい理由
- 「ささやかですが、心ばかりの品を」の使いどころ
どちらも言葉そのものが間違っているわけではありませんが、お礼の場面では、品物を控えめに表すことよりも感謝の気持ちを伝えることが大切です。
「つまらないものですが」は失礼?避けた方がいい場面
「つまらないものですが」は、贈り物を控えめに表すことで、相手への敬意を示す昔からの謙譲表現です。
本来は品物に価値がないという意味ではなく、自分の贈り物を低く表現することで相手を立てています。そのため、目上の人に使っても必ずしも失礼にはなりません。
ただし、次のような場面では、別の表現を選ぶ方が自然です。
- 親しい同僚にお礼を渡すとき
普段の会話に比べて堅苦しく感じられる - 若い世代の相手に渡すとき
「つまらないもの」という言い方を文字どおりに受け取られることがある - 部署の皆さんにお菓子を配るとき
皆で楽しんでもらう品物をわざわざ低く表現する必要がない
「つまらないものですが」が間違った言葉というわけではありませんが、相手によって受け取り方が異なります。
職場でのお礼なら、「ささやかですが」「心ばかりですが」など、贈り物を否定せずに感謝を伝えられる表現を選ぶと自然です。
「ささやかですが、心ばかりの品を」は控えめな品に添える
「ささやかですが、心ばかりの品を」は、二つの謙遜の言葉を重ねた丁寧な言い回しで、ビジネスの場でも普通に使われています。
重ねて使っても失礼にはあたりません。
ただし、「ささやか」も「心ばかり」も贈り物を控えめに表す言葉なので、口に出して続けると謙遜が重なり、少しくどい印象になることがあります。
そのため、手渡しの一言よりも、一筆箋やお礼状、メールなどの書き言葉に向いています。
もう一つ注意したいのは、添える品物とのつり合いです。
高価な品に「ささやか」「心ばかり」と重ねると、かえって不自然に聞こえることがあります。
1,000円ほどのお菓子のような控えめな品なら、言葉と品物がつり合い合い、感謝の気持ちを自然に伝えられます。
まとめ|お礼の気持ちが伝わる言葉を選ぼう
ここまで、「ささやかですが」の意味や例文、言い換えの表現、お礼のお菓子を渡すときに注意したい言い方について紹介してきました。
お礼の品に添える言葉の役目は、品物を立派に見せることでも、必要以上にへりくだることでもなく、相手に気を遣わせずに感謝を受け取ってもらうことにあります。
1,000円ほどのお菓子なら、「ささやか」という言葉は品物の大きさにそのまま合うので、目上の人に渡しても大げさにならず、品物を下げることもありません。
迷ったときは、「先日はありがとうございました。ささやかですが、感謝の気持ちです。よろしければお召し上がりください。」の一言で十分に伝わります。
お菓子以外にも、相手に気を遣わせずに贈れるプレゼントを探している方は、1,000円前後で買えるプチギフトをまとめたこちらの記事も参考にしてください。



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